『KISSO』
国土交通省中部地方整備局 木曽川下流河川事務所の発行する季刊誌。
木曽三川を学ぶ為の教科書的存在で、河川事務所のサイトでは全号PDFで
読む事が出来ます。 最新号はVol.86(2013.03月発行)
・明治改修に関わる特別号(一般配布していないとの事)
明治に行われた大規模な改修工事について、これまでの各号で語られた内容を
再編集されたもの。
最も関心のあるこの点につき、纏めて下さった事に感謝します。
3ヶ月あまり他事に追われて進まなかったのですが、これを機に勉強を再開します。
2013-04-13
<2012-11-15、追記>
PDF版のKISSOでは地図・表につき、多くの号で不明瞭な部分が存します。
これはwebサイトの容量上の問題で高精細のスキャニング画像を載せる事が
出来ないとの事。
勉強の為には写真はともかく、地図・表はしっかり確認しておきたい
ところなので、56号p11・12の表を申し出たところ、快く応じて頂けました。
もし、今後KISSOを読み込んで勉強したいという方は、何号何ページこの
部分を勉強のため閲覧したい、と申し込まれる事をお勧めします。
尚、他にもあれば申し出をとの言葉を頂いたので、どの号どの部分と
いうリストを作り送る予定です。結構ありそうですが……。
逆に今回可能な限りチェックして職員さんの手空きにスキャニングして
おいて頂けば、後に同じような申し出が有った際に再度スキャンする
必要が無くなる事でしょう。
<2012-11-17、追記>
不明瞭箇所リストを纏めて送信しました。1~84号となると予想通りに箇所は
多いものの、年によっては全て問題なしという事もあり、その点は意外。
総数としては多く、職員さんの確認・再スキャンは大変な手間となりそうです。
<2012-12-11付けで不明瞭号の送付を頂きました>
『市町村史』
各市町村史には江戸時代などに作られた村絵図が含まれている事が多く、
当時の村々の情報(人口、戸数など)と共に洪水被害なども書かれています。
御囲堤は「御堤」「本堤」という感じでひときわ太い線にて描かれています。
猿尾も各猿尾の名称つき(無しもアリ)で描かれています。
<現在参考にしている市町村史>
犬山市史、扶桑村史、江南市史、一宮市史、尾西市史、八開村史、
立田村史、弥富町史
『日本地図史』 吉川弘文館 2012年3月発行
書名の通り、日本で作られてきた地図の歴史について書かれた本。
市町村史に附属の村絵図は江戸時代に作成されたものが多いが、
作成時期によって幕府の求める内容(軍用の情報重視、隣国との境を
可能な限り決めよ、など)が異なる。
それが背景付きで説明されているのが判りやすい。
ネットで国立公文書館のサイトへ行けば、デジタルアーカイブに
国絵図や城絵図(堀幅・城壁高さなど細かい情報満載)を幾つか
見ることが出来、内容と付け合わせながら確認する事が出来る。
河川水路図についても触れられている。
木曽川で言えば「木曽川川並図」という絵図が作られている。
そのうち、扶桑町部分が扶桑町史に掲載されている。
記載されているのは、両岸の山・川・村落・船渡場・道筋・
雨小屋・筏場・主要地点への距離など。縮尺はともかくとして
その内容は当時極秘資料であったと思われる。
2012-10-20
『川とともに生きてきた Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ』
名古屋大学附属図書館の特別展、H12(2000)~2004年にかけて。
PDFで閲覧可能な図録が資料となります。
ネットからの資料「名古屋大学附属図書館」→「展示会の記録」で
それぞれの該当ページへ飛ぶ事で図録が閲覧出来ます。
当時この特別展の存在を知らなかったのが残念!
古文書そのものは続け字が紙面を埋め尽くしているのを見ただけで
頭痛くなる身としては解説して頂けてありがたい限り。
これが地図の続け字はそんなに気にならないのだけれど。
2012-10-21
『各種論文(インターネットで公開されているもの)』
大学や研究室内の人しか見られなかったであろう論文が、現在はインターネットで
公開されているものが多数有ります。
嘗ては部外者厳禁であったと思われる資料が、家に居ながらにして読めるのは
ありがたい限り。
結論的なものよりも研究中といった感じの物が多く感じられるのは、結論的な物は
本になるからなのかどうなのか。
補助的資料・違う方向からの見方を与えてくれるもの、として捉えるべきかな、と。
2012-10-27
『語りつぐ天竜川』
天竜川上流工事事務所(現:天竜川上流河川事務所)発行の書籍。webサイトの
書籍欄にて、全61巻がPDF形式で提供されています。
治水や新田開発から江戸時代中期の測量術など内容は多岐にわたります。
木曽三川に限定せず他地方の河川・用水・溜め池に関する資料にあたるのも
視点が違って、木曽三川に翻って考えるのに役立つ筈。
この天竜川だけでなく、香川・奈良の溜め池、大阪の河川・橋といった資料
にも目を向ける予定。
<読み、参照にしたモノ>
8.村境は不思議だ
22.量地指南に見る 江戸時代中期の測量術
<次に読もうと考えているモノ>
24.戦国時代の天竜川
25.天竜川の水運
43.水利開発にみる中世諏訪の信仰と治水
2012-12-19